Believe us not は 2025年11月1日(土)と2日(日)10:00~18:00 に APARTMENT HOTEL SHINJUKU にて、初の個展となる Tokyo Fairies を開催いたします。
会期
2025/11/1 10:00-18:00
2025/11/2 10:00-18:00
会場
APARTMENT HOTEL SHINJUKU
東京都新宿区新宿4丁目4-10
4-4-10, Shinjuku, Shinjuku-ku, Tokyo
JR新宿駅サザンテラス口より徒歩5分
展示概要
Believe us not は、空想の生き物を現実に連れてくることをテーマにインタラクティブアート・テクノロジーアートを制作しているアーティストデュオです。彼女らは、写真によって人々に妖精が実在するのではないかと思わせたコティングリー妖精事件や、ジャケドローやディズニーによるオートマタやアニマトロニクス、さらには、たまごっちやワンダープロジェクトJといった人工知能・生命にも影響を受け、裸眼立体視映像とのインタラクションによって空想の存在の実在感を作り出します。今回初となる個展では、XR CREATIVE AWARD 2024 で大賞を受賞した Lulu & Lara と Milk に加え、成長をテーマとした新作 Sylph を展示いたします。
体験しなければ価値が伝わらないにも関わらず、機会が少なく実際に体験することが難しい作品たちです。是非この機会にご体験いただけますと幸いです。なお、会期中はアーティストが在廊し作品の説明やアテンドをいたします。
展示予定作品
作品の概要と、テクノロジーアートの側面もありますので、技術的な面白い点も説明いたします。
Sylph(新作)
空想の生き物が生きているというのを感じる上で成長はキーとなり得ます。たまごっちのように見た目が変わっていくのも成長ですが、Sylph では一緒にゲームをする中で徐々に相手がうまくなっていくという形で成長を体感します。これは私たちが人工知能が学習していくときに妙な人間くささを感じたところから発想しています。
技術的な面白い点
Gymnasium と Masked PPO を用いた深層強化学習をプレイヤーとのゲームの中で行い、一局終わった後にランダムな手を使った自己対局を更に行って成長を演出します。また、8台の Toio を CBS を用いたマルチエージェント経路探索によって制御した自動駆動ミニチェスを行える点も注目です。加えてグラフィックでも、Marvelous Designer によるクロスシミュレーション結果を VAT を用いず直接ポイントキャッシュを使ってブレンドして再生する仕組みによって、現実らしさを高めています。
Milk
生き物は食べるという行為を欠かすことができません。そんな食事に必要となる食べ物を与え、相手がそれを食べるというある種の贈与行為には、生理的な意味だけではなく文化的・心理的なつながりを作る意味があります。加えて、妖精にはお礼にミルクを与えるとよいという伝承があります。Milk ではそれらをなぞってミルクと砂糖のかけらを妖精に与えます。
技術的な面白い点
音響浮揚によって浮かせた小さな粒とモーションを合わせることによって、裸眼立体視映像の妖精が砂糖を持ち上げ食べるように見えます。また、簡易的な小型シリンジを用いた牛乳の水滴と映像を合わせることで牛乳も飲んでいるようにも見えます。
Lulu & Lara
Lulu & Lara は音楽におけるコールアンドレスポンスを用いて体験者とインタラクションします。コールアンドレスポンスは音楽による模倣行動であり会話でもあり、それを同じ楽器を用いて行うことで実在感の確信を得ると共に感情的なつながりを感じることができます。
技術的な面白い点
空間再現ディスプレイとUE5 とフォトグラメトリを用いたシーンによって現実に近い映像を見ることができます。また、ピエゾとソレノイドを用いて鉄琴の模倣演奏を行います。

Milk

Lulu & Lara, Mel

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